Inteligent Blue シニア&中高年・熟年の生き生きコミュニティ。自立したアクティブライフ
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2007年1月17日発行 シニアのココロ ダイジェスト 【VOL.038】
  
  
 「自立したアクティブライフ」「精神的にも肉体的にも社会的にも」輝きを
保ち続けるための生き生きコミュニティ、「シニア応援団」マガジンです。

┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━2007.1.17━━【VOL.038】━━
■  シニアのココロ ダイジェスト ★ 特集号  私の阪神大震災 ★
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■   今日の内容 (特集号) 

■ 【 メインのテーマ 】  私の阪神大震災
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■ 〔 バックナンバー  〕< http://sn.kokoro8.com/mg.htm >
■                         発行者:松本巧史 
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 【 ご 挨 拶   】  私の阪神大震災
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 皆さん こんにちは(こんばんは)。第38号です。
 初めての方も宜しくお願い致します。 
 
 毎年のように思うのですが、年齢と共に月日の経つのが
 ダンダン早くなるような気がします。とりわけ1〜2〜3月が早い。
 
 「一月往って 二月逃げ 三月去る」という言葉がありますが
 この現象は、多分「私だけのことではない」のでしょうね。
 
 
 今年も1月17日が来ました。
 あの阪神大震災から12年、それは瞬く間の12年でもあったような
 そんな気がします。
 
 
■私の阪神大震災
 阪神大震災の日、私は単身赴任先の東京都中野区のマンションの一室で
 長崎へ出向いているカミさんからの電話で目を覚ましました。
 「神戸で地震があったみたいヨ」
 「様子を見て早めにかえるから」というものでした。
 
 寝ぼけマナコで「地震??」
 
 「地震くらいで騒ぐなよ」という感じで、留守宅にダイヤルするのですが
 繋がらず、やむなくテレビを付けたのですが状況は分からずじまいで
 出勤したのでした。
 
 1月14〜15〜16日と、私は芦屋の自宅に戻っており
 20歳になる娘の成人式をお祝いし、16日東京へ戻ったのでした。
 
 カミさんは長崎の親類にご不幸があり、私と一緒に自宅を出て
 伊丹空港から長崎へ。
 
 自宅では「娘と長男が留守番をしている」そんな17日の早朝のまだ暗い時刻
 一瞬にして全てがガラクタ状態に変わってしまったのでした。
 
 
 朝のうちは「神戸で地震」という程度の情報も、会社に出社して
 11時頃になると芦屋の死亡者数が増加、100人を超えた段階で
 「帰らなければ」急にせき立てられた気持ちになったのでした。
 
 もちろん新幹線は不通で、飛行機も空席待ちでごった返していました。
 それでも何とか飛行機に乗れて伊丹空港に到着したのは19時を廻っていた。
 問題はここからで伊丹空港から芦屋に至る交通手段がないのです。
 タクシーも「芦屋」と聞けばお断り。
 芦屋・神戸方面は道路がズタズタで、まともに走れる状態ではないのです。
 
 やむなく池田市に住んでいる友人に電話を入れて自転車を借用
 約20キロ弱をひた走ることになる。
 もちろんマトモな道など一つもないし電気も付いていないから真っ暗闇で寒い。
 
 あの夜は、行く先々で家が倒れて道を塞いでおり
 後戻りをする余裕もないから、自転車を抱えて倒れている屋根をよじ登り
 超えて行くことになる。4〜5軒の屋根を越えたような気がする。
 芦屋にたどり着いたのは22時40分であった。
 そこから家族を探すのがまた大変で避難所は想像を絶する混み様でした。
 
■■我が家と家族と
 肝心の我が家(24階建てのマンション)は、メインの柱の数箇所で
 「脆性破壊(ぜいせいはかい)」という建築学会でもまれな衝撃破壊を受け
 非難を余儀なくされました。
 
 幸い家族の者に怪我も無く、避難所生活→→ホテル暮らし→→非難マンション
 と、慌ただしい生活を送ったのでした。
 
 一時は途方にくれ「家は住めるようになるのか」「ローンだけ残ったら」
 「補修するとなると幾らかかるのか」「売ることも貸すことも出来ないのか」
 等々、心配事が頭をヨギルのです。
 
 でも一週間を過ぎると精神的にも落ち着いてきて、
 「頑張らなければ」「後ろばかり向いていても仕方がない」
 「前向きに考えなければ」と思う。
 
 「人間万事塞翁が馬」、やがてどんな幸運が舞い込むやもしれず、
 「災い転じて福となす」これを機に何か良いことに結び付けなければと
 一生懸命自分に言い聞かせている状態。
 顔で笑って心で泣いて、「心の葛藤」を「頑張れ」「頑張れ」と
 自分で自分を励ましている状態。
 
 自分の心の奥底で「地震により発生した今の状態」を90%の部分で
 受け入れながら、気持ちの何処かの部分10%くらいが抵抗して
 いるようでした。
 
 二週間を過ぎると考え方もかなりスッキリしてきて「観念した」のだと
 思うのです。
 
 「下手な希望的観測をやめ 現実を直視し 全てを受け入れよう」
 「どうしようもないんだ」「逃げられないんだ」「全てを背負って
 生きてゆこう」と「腹をくくった」時、
 今まで口にしていた「人間万事塞翁が馬」「災い転じて福となす」
 という言葉が、何故か違った感覚で心の底から捉えることが出来たのでした。
 
 
■■寄せられた好意に
 被災に際し、親戚・勤務先・関連会社や取引先の方々・妻の友人知人・
 学生時代の先輩後輩・故郷の皆さん・趣味でお世話になっている方々 等々、
 非常に多くの方々にご心配戴き、心温まる励ましの言葉を頂戴しました。
 
 非難マンションに落ち着いた時には、テレビ・冷蔵庫・洗濯機・ガス台・
 ガス炊飯器・電気炊飯器・電気コタツ・ジュウタン・ポット・ベビーダンス・
 電話回線と電話機 等々、が寄せられました。
 
 今にして思えば何らかの形でご心痛をおかけした方は千人近くになると
 思います。
 
 失礼な言い方ですが、こんなに多くの方が私たちを見守っていて
 下さったのかと感謝し認識を新たにしました。
 
 人間、一人で生きているつもりでありながら、じつは陰でこんなに多くの方が
 支えて下さっていたということに戸惑いを覚え、このことを目覚めさせて
 くれた地震に感謝しました。
 
 また実に色々な形でのボランティアの方にお会いしました。
 炊き出し・避難所のお世話・水汲み・食糧の配給・子どもの遊び相手・
 老人の世話・後片付け・掃除・電話番 等々、挙げればきりがなく、至る所で
 ボランティアの方が頑張っておられました。
 
 このボランティアの皆さん、一体どうやってやって来て、何処で食事をし
 何処で眠っているのだろう、などと疑問に思いつつ
 お世話を受ける側として、とても有りがたく、お礼の気持ちをどう表現すれば
 よいのか言葉に迷い、ただ感謝するのみでした。
 
■■あとがき
 私の阪神大震災、書き出したらキリがありません。
 中途半端で肝心なところが抜けているような気もしますが、
 余り長くならないところで「完」にしたいと思います。
 
 「避難所の実態」「不足する食料」「廻ってこない救援物資」「被災証明」
 「後手後手に回る政府の対応」「ずれていたメディアのズレ」等々
 書いておきたいことが沢山あります。
 何時の日かお話できる機会があればと思います。
 
 私は被災者の一人として、見たまま感じたままを綴らせて頂きましたが
 これは「恵まれた被災者の独り言」という感じは否めません。
 
 家族を亡くされた方・家を全壊された方、火災に遭われた方には、そのお嘆き
 如何ばかりかと存じます。
 これは「ホンの一面でしかない松本個人の被災記録」と思し召しご容赦下さい。
 
 
 
 
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